8月4日(金)、兵庫県明石市明石市民会館(アワーズホール)にて明石市の小中学生の代表児童・生徒による、「明石子どもサミット2023~いじめについて考える~」が開催されました。
コロナ渦では規模を収縮して開催されていましたが、今回は約4年ぶりに明石市内全ての小中学校全42校、代表児童・生徒約84名が出席しました。
本サミットでは「いじめ問題」がテーマでした。明石市におけるいじめの実態のデータをもとに
・いじめをなくすにはどうすべきか
について話し合いました。
いじめとは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」と定義されています。つまり、少しでも嫌な思いをするとそれは「いじめ」になるということになります。
児童・生徒の意見では、「いじめがおこらないような環境が大切」「家族と気軽に学校のことを話せる関係性をつくることが必要」などの意見がありました。
また、「いじめをしてしまう子たちにも何か事情があるかもしれない」という、いじめの被害者だけでなく加害者側の背景について注目した意見もありました。これらの話し合いをもとに各12班が
・学校へ
・親へ
・自治体へ
・自分たちへ
提言作りを行い、内容を共有しました。
会の終盤では、先生代表・PTA代表・自治体代表の方とのパネルディスカッションを行いました。先生・PTA・自治体の方が子供たちの意見を聞いて思ったことを話されました。様々な立場の人からの本音を聞くことができた貴重なサミットとなりました。
明石市教育委員会の方から、「いじめ自体を完全になくすことは難しいかもしれないが、いじめをなくそうとする歩みは止めてはいけない。」とのお話がありました。今後、明石市の小中学校は「いじめ見逃しゼロ」を目標にどのように歩みを進めていくのか楽しみです。
『大学生の声』
明石市の子供たちは活発な発表をし、積極的に意見を言うような議論が繰り広げられていました。はじめは緊張した様子も見られましたが、アイスブレイクをしたことでその緊張を緩和させることができて良かったです。子供たちの意見を聞いた保護者の方や先生方からは、「子どもたちがそんな風に思っていたとは知らなかった」という声もあり、大人と子供の関係性の大切さにも気付かされました。私たち大学生もたくさんの刺激をもらいました。
【担当】HP部 永峰茉依