8月26日(月)に相生市文化会館にて相生サミットが開催されました。
相生サミットは今年度からいじめ防止サミットという形になり、例年のサミットとはテーマを変えてのサミットとなりました。
そのため、当会の学生の代表は4か月前頃から会議を行い、新しく調整が必要な部分を準備して今回のサミットを迎えました。
今回のサミットでは、市内の7校の小学校と3校の中学校から、代表の生徒、先生が相生市のいじめの現状についてのアンケート結果、提言、各学校でのいじめ防止に向けての取り組みなどについて考えました。
いじめについてのアンケート結果についての議論では、「自分の受験結果に影響があるかもしれないから、いじめについて話しにくいのではないか」などの生徒の鋭い意見や、「考えていたよりもいじめの数が多い」などの相生市のいじめについての気づきを得た生徒の姿がありました。
また提言の議論では、「いじめの対応は、個別対応で行う」、「少ない根拠でいじめの対応をしようとしないでほしい」、「生徒に質の高い教育を先生が行えるために、先生の人手不足を解消してほしい」、「現場は、学校だけでなく教育委員会も含まれている」などの具体的な提言が様々な立場、視点から考えられ、とても密度の高い時間が作り出されました。
最後には、各学校の先生と生徒が今後のいじめ防止にむけての具体的取組案を話しあいました。各学校から出てきた意見の中では、週に一回先生とおしゃべりタイムを作る事やタブレットなどの電子媒体を使ったいじめの防止対策案等が出ていました。また、先生方が生徒たちと話し合う姿は、大学生と生徒たちが話し合っているときとはまた違った良いものでした。これは、日常生活の先生と生徒との信頼関係を構築する過程があるからではないかと思いました。
なお、相生サミットをきっかけに、12月には各中学校の生徒が二学期に取り組んだことについて竹内教授とzoomにて話し合い、1月下旬には、相生市に取り組みについて発表する予定になっています。
『学生の声』
今回のサミットでは、いじめについて話し合うため、いつものサミット以上に大学生が行うアイスブレイクによって話し合いをしやすい空気感をつくり上げることが重要でした。しかし、学生が一生懸命にアイスブレイクをしていることが伝わったのか、いじめという少し話しをしにくいと感じる人がいるかもしれないテーマでも、話し合いをしやすい空気感を作りあげることができたと感じました。
これからも、いじめ防止のために取り組む相生市の学生たちを支えてあげられるように取り組んでいきたいです。
【HP部】濱田育生